まさに浪害|医学部を目指し浪人を重ねた人の末路

まさに浪害|医学部を目指し浪人を重ねた人の末路

医学部狙いで浪人を繰り返した人たちの末路

医学部は、そう簡単に入れるところではない。勉強に勉強を重ねても、受験に失敗することは十分に考えられる。

しかし、数度浪人を繰り返してしまうと、一般の人には想像もできないような苦労を味わうことも少なくない。

今回は、浪人を繰り返してしまった医学部入学希望者の末路に焦点を当ててみよう。

精神疾患に陥る

1度のみの受験失敗であれば「来年こそ」という気持ちにもなるかもしれないが、それが2度3度と続けば、あらゆる負の感情が湧き出してくるはずだ。

同級生と比較し、自分の置かれた状況を悲観する日々が続くことで、次第に孤独感を味わうことにもなる。
うつ病や無気力などの精神疾患に陥りやすい状態となるわけだ。

浪人を繰り返せば、もはや何が悪くてこのような状況になっているのかすらわからなくなる人も多い。
どんなに努力しても医学部に入学できないため、出口が見えない状態になるだろう。

そうした辛い期間が長引けば長引くほど、精神的に病んでしまうのも仕方がないといえる。

一般企業への就職が困難になる

では自分の気持ちや感情、意思だけの問題か?といえば、それも違う。

医学部を目指すことそのものは世間から高く評価されることも多いが、就職を考えた場合には、そう簡単にはいかないだろう。

例えば大学受験にことごとく失敗し三浪状態だとする。
医学部を目指しているとはいえ、このままでは学歴は高卒だ。

高卒で三浪している青年を、どの企業が雇ってくれるだろうか?

一般企業への就職へと路線を転換したとしても、就職先の選択肢は極端に狭くなる可能性が高い。

書類審査で落とされてしまい、面接にすら進めさせてもらえない企業すら出てくるはずだ。

専門的な資格や特殊なスキルを持っていない限り、満足できるような就職先は見つからないと考えておくべきだろう。

医学部への入学を志したというだけでは、世間的には何ら大した価値を生まないことも認識しておかなければならない。

人間関係が消滅する

浪人を繰り返すことで、周囲との人間関係が破綻・消滅する人もいる。

友人関係、恋人関係、そして家族との関係。
こうしたものは、一旦破綻してしまうと修復することは極めて困難だ。

浪人を繰り返せば、自分に負い目を感じることになるだろう。
一足先に大学生や社会人となった人と、これまでと同じように過ごせるだろうか。

「自分は一体何をしているんだ?」という自己嫌悪に陥り、自ら友人などと距離を取ることもあるかもしれない。

勉強に時間を割かなければならず、友人などと疎遠になることで関係性が消滅するケースもある。

家族は常に一緒にいてはくれるが、「いつまでやってるんだ」、「もう出してやるお金はない」などと理解してくれなくなれば、関係性の悪化は避けられないだろう。

人生を詰まないために!

浪人を繰り返すことで、人生が詰んでしまう可能性もある。

世間から見れば二十歳そこそこでまだ若いと感じられるだろうが、上記のように精神が病み、就職先が限られ、人間関係さえも悪化してしまえば、人生そのものに希望すら見えない状態になることもあるのだ。

そうならないためには、どこかで方針や方向性などの転換が求められるだろう。
具体的にどのような考え方が重要なのかについてまとめてみる。

どんなに浪人しても2~3浪までに留める

まず、医学部へのチャレンジの回数を決めておこう。
落ちる可能性を考えることは極力避けたいが、人生を詰まないためには、限度を決めておくことが非常に重要だ。

例えば、多くても三浪までに留めておくという選択肢。
早ければ二浪の段階で見切りをつけるのもいいが、このあたりは自分のメンタルや周囲の支援等を考慮した上で決定すればいい。

もし四浪してしまうと、同い年の一般大学生が卒業する頃にやっと入学ということになる。

医学部の場合には将来的に医師となれる可能性が高いため、四浪や五浪してでも目指す価値があると言えなくもない。

しかし、もし実際に4度目も5度目も受験に失敗してしまえば、社会復帰はさらに困難なものとなるだろう。

無念かもしれないが、尻を叩くためにも、「三浪まで」などと区切りを決めておく必要がある。

区切りをつけ、医学部予備校に通うことで、自分を極限まで追い込めるという効果も生まれるだろう。

2~3浪でダメなら、学部の変更も視野に入れる

もし2度3度と医学部の受験に失敗してしまったら、学部の変更も視野に入れるべきだ。

医師への未練があるのは理解できる。
しかし、そればかりにこだわりすぎて、精神が病み、人間関係も破綻してしまえば、まさに人生が詰みかねない。

であれば、長い人生を有意義に過ごすためにも、学部の変更を視野に入れ、新たな一歩を踏み出すことも重要な選択肢の一つとなるはずだ。

例えば、東大や京大のような旧帝大、あるいは早慶上智レベルであれば、二浪していても、卒業後、ある程度の企業への就職が可能となる。

医師にはなれずとも、人生が詰んでしまうようなことはないだろう。
でも四浪や五浪となれば話は別。そこまで浪人生活が続けば、医学部を諦め上記のような大学に入ったとしても、就職先は限られてしまうだろう。

それほど浪人生活の期間は人生に大きな影響を与えるものだと認識しておかなければならない。

ダメそうな場合は薬学部を目指すのがおすすめ

医療への未練を断ち切れないのであれば、薬学部を目指すのもありだ。

医師と比べれば収入や地位的なものは劣るかもしれないが、薬学部の卒業生も十分高収入が見込める仕事に就くことができるだろう。

薬局へと就職してもいいし、病院へ研究生として就職してもいい。
選択肢は意外と広く、医学部入学のために勉強して手に入れた知識なども役立つはずだ。

ニーズも大きいため、過剰に浪人を繰り返し最悪の事態へと陥る前に、こうした選択肢も視野に入れてみることをお勧めする。