国公立狙いなら知っておきたい!医学部のボーダーと足切りについて
- 2018.03.10
- 現役生向け

医学部受験に大いに関係するボーダー・足切りとは?
志望校の選択にも関わってくるため、一つの知識として持っておいた方がいいだろう。
『ボーター』とは
センター試験におけるボーターとは、受験者のうち半数が合格し、半数が不合格となる、その境目の点数を指す。
合格率50%のラインと表現することもできるが、あくまでも合格者と不合格者が同じ数となるラインのことをボーダーと表現している。
これは大手予備校などが、センター試験を受けた受験生の自己採点を元に各大学のボーダーを算出・設定しているものである。
センター試験の点数のみの指標となるため、そのボーダーを大きく下回っていたとしても、二次試験などの頑張りで合格を勝ち取ることもあるだろう。
逆に、ボーダーを大きく上回っていたとしても、二次試験の結果次第では不合格となるケースもある。
『足切り』とは
足切りは、センター試験の結果により、二次試験へと進める受験者を選抜する制度である。
二段階選抜とも呼ばれるが、倍率による選抜と点数による選抜、その両者を組み合わせ選抜する3つのタイプが見られる。
いずれにしても各大学の定めた基準をクリアしなければ、二次試験を受ける資格すら与えられない。
容赦無くカットされてしまうため、足切りと呼ばれているわけだ。
この足切りに関しては、大学によってだいぶ考え方が異なる。
足切りを実施していない大学もあるため、事前にチェックしておくといいだろう。
主な国公立大学の足切り点
参考までに、主な国公立大学のボーダーや足切りを含めた特徴をまとめてみよう。
あくまでも参考値とはなるが、比較的精度は高いため、自らの能力や獲得できる点数などと比べながら出願する大学を選択することをお勧めする。
東京医科歯科大学医学部
東京医科歯科大学は、1946年に設置された国立大学だ。
医学部は新八医大の1つであり、文部科学省による事業、スーパーグローバル大学に指定されている。
歯学分野の方が評価が高いとされるが、医学分野でもQS世界大学ランキングにおいて国内第4位となっており、医学部の評価も決して低くなない。
大学名 | 東京医科歯科大学医学部 |
2018年ボーダー | 92% |
2018年足切り | 74% |
2019年ボーダー | 91% |
2019年足切り | 73% |
東京大学
言わずと知れた、日本の大学のトップに君臨する東京大学。
設置は1877年である。
東京大学医学部は、医学系研究所と一体で運営されている。
なお、医学部には6年制の医学科と、4年制の健康総合科学科がある。
医学科へは、理科三類からが最も多く進学し、理科二類などへと続く。
知識や技術のみならず、ステータスも手に入れられる特別な大学と言えるだろう。
大学名 | 東京大学 |
2018年ボーダー | 94% |
2018年足切り | 70% |
2019年ボーダー | 94% |
2019年足切り | 82% |
千葉大学
1949年に設立された千葉大学は旧六医大の1つであり、千葉医科大学の流れを汲んでいる。
基礎医学や臨床医学分野に定評があり、講義や実習などを通じ、医療のプロフェッショナルを育成する環境も整っている。
医学部は、薬学部、看護学部とともに亥鼻キャンパスにある。
大学名 | 千葉大学 |
2018年ボーダー | 88% |
2018年足切り | 76% |
2019年ボーダー | 89% |
2019年足切り | 79% |
横浜市立大
横浜市立大は、1949年に設置された公立大学だ。
母体は横浜市立横浜商業学校。
その後幾度かの変遷があり、旧制公立医科大学である横浜医科大学と合併し誕生している。
単に知識と技術のみではなく、コミュニケーションや思いやり、自主性といったものを重視し医療従事者を育成することを目標としている大学だ。
大学名 | 横浜市立大 |
2018年ボーダー | 88% |
2018年足切り | 78% |
2019年ボーダー | 89% |
2019年足切り | 79% |
琉球大学
沖縄県内にある唯一の国立大学が琉球大学だ。
設置は1950年である。
国内で最も新しく設置された国立大学の医学部としても知られている。
医学部内には医学科と保健学科が設置され、地域医療や離島医療などにも力を入れている点が一つの特色だ。
大学名 | 琉球大学 |
2018年ボーダー | 84% |
2018年足切り | 71% |
2019年ボーダー | 85% |
2019年足切り | 71% |
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