浪人生でも受験できる?医学部の公募推薦について

浪人生でも受験できる?医学部の公募推薦について

医学部の推薦入試は浪人生でも受験することができる

推薦入試といえば、高校生が学校長の推薦によって入試を受けることができる制度と認識されていることが多い。
しかし、推薦入試そのものは、浪人生でも受験することが可能だ。

一般入試だけに狙いを定めるよりも医学部入学の可能性が広がるため、一つの選択肢として考える価値は出てくるだろう。

もちろん、医学部を持つすべての大学が浪人生の推薦入試制度を導入しているわけではない。

推薦入試制度そのものはあったとしても、いわゆる指定校推薦しかない学校もあるので注意しよう。

一例ではあるが、近畿大学、獨協医科大学、東京医科大学、兵庫医科大学、福岡大学、産業医科大学などは浪人生であっても推薦入試が受けられる制度を設けている。

しかし、これらの大学でも条件は様々だ。
一浪までしか認めていない大学が多いが、それ以上の浪人生に受験資格を与えているケースもある。

志望校と制度の兼ね合いなどをよく確認した上で、公募推薦による医学部入学を目指すのか否かを検討してみよう。

医学部の一般推薦入試で課せられるもの

浪人生が推薦入試制度を利用し医学部への入学を目指す場合、どのようなことが求められるのだろうか。
国公立大学と私立大学で事情が異なるケースが多いため分けて紹介していく。

国公立大学

国公立大学でもそれぞれ対応は異なるが、センター試験を重要視する点は、多くの大学に共通していることだろう。

国公立大学の医学部の場合、センター試験で8割5分から9割は得点しなければならない。

もちろんセンターの成績のみで決まるわけではなく、面接や小論文を加えて合否を決定するパターンが多くなっている。

このパターンでは、センターを一次、それ以外を二次としているケースが大半だ。

センター試験の成績に、志望動機書や推薦書など関連書類も加味しながら各受験生を評価する大学もある。
このパターンも決して少なくない。

書類審査で受験生個人の本質を存分にアピールできるかといえば、難しい面もあるだろう。

対面式審査や小論文と比べると、経歴などわかりやすい部分が評価対象となる傾向がある。

つまり、センター試験の内容が重視されるということだ。
書類作成のみに力を入れ対策とすることは控えた方がいいのかもしれない。

センター試験を無視した推薦入試制度を設けている大学も一部あるが、このパターンは非常に珍しい。

国公立大学の医学部を狙うのであれば、センター試験で一定以上の点数を獲得することは必須であると考えておくべきだろう。

私立大学

私立大学の推薦制度は、センター試験を課さない大学が多くなっている。
この点はメリットだが、試験を一切受けなくても医学部に入学できるというわけではない。

基礎学力試験や適性検査という形で学科試験が実施され、各大学が定める合格基準に達する必要があるだろう。

一般入試で受験する人と比べると、受けなければならない科目が少ない傾向もある。
英・数・理のみで受験が可能な大学が多い。

さらに書類や面接、小論文などの審査項目が別途用意されている。

一般入試でも面接や小論文を課している大学は多いが、推薦入試ではさらに書類、面接、小論文の対策を入念に行っておくことが必要だろう。

いくら学科試験で良い点数が取れたとしても、それ以外の課題や審査で落とされてしまうことは十分に考えられる。
バランスよく対策を講じておくことが重要だ。

推薦に特化した勉強もしなければいけないというデメリットも!

一般入試で受験する場合であっても、面接を課す大学は多い。
面接も小論文も必要なく、センター試験の成績のみで合否を決定する大学も一部ある。

しかし、推薦入試で医学部入学を目指すとなれば、面接と小論文は欠かせない。
プラスして、推薦のみで実施される学科試験を用意している大学も多く、書類審査も避けることはできないだろう。

同じような受験項目であっても、一般と推薦では、それぞれの項目の持つウエイトが異なるケースも多い。

つまり、推薦に特化した勉強や対策をしなければ、合格を勝ち取ることができないのだ。

志望校が決まったら、その大学がどのような試験を実施し、何を重視して合否を決定しているのかなどの情報収集を徹底しよう。

大学事情に精通している予備校などを利用することが、推薦入試突破の鍵となることは間違いない。

小論文が得意なら受けてみる価値はある!

小論文が得意だという人もいれば、どうしても苦手だと感じる人もいるだろう。
前者であれば、推薦入試を受けてみる価値があるはずだ。

推薦入試において、小論文の占めるウエイトは非常に重い傾向がある。
どの大学も一般入試と比べれば、その重要度は明らかに推薦入試の方が重いだろう。

だからこそ、小論文でアピールできる自信があるならば、推薦入試にチャレンジした方が合格の可能性が高まるはずだ。

逆に小論文が得意でないのであれば、一般入試に注力すべきである。
一般入試の小論文や面接は重要度が非常に低い。

センター試験でいかに得点を稼ぐかに集中した方が、時間も労力も無駄にせずに済むだろう。